ミュージアム・メモリーズ

訪れた博物館の感想など

印刷博物館(東京都文京区)

印刷博物館(東京都文京区) モノと向き合える場所

 

☆基本情報

アクセス・立地:東京メトロ有楽町線江戸川橋駅から少し歩きます、10分程度。飯田橋駅からでもよし。首都高速道路の向こう側に視線を向けていると一目で印刷博物館が入る凸版のビルがわかります。高架で覆われた神田川の川辺はあまり風情のある道ではありません。

 

入場料:一般料金300円、学生料金200円。

 

☆みどころ

 デザインのセンスがいいのでとても心地よい空間。まず最初のプロローグ展示では印刷文化の歴史で重要だったモノが壁面に並べられていて一望することができます。モノの名前・説明が配布のパンフレットにしか書かれていないのでいささかもどかしいですが、難しいことを考えずに想像をめぐらしてみるのは楽しいです。

 メインのスペースでは印刷の技術の紹介、印刷にまつわるモノの展示。展示物も興味深かかったですが、目をひかれたのは展示方法。木製のテーブル型の展示ケースが採用されていて間近でみれるのはうれしい。さらによかったのは解説映像が多用されていて資料の前でイスに座ってそれをみることができること。展示に集中してじっくり眺めていても疲れないのでとても快適にみることができました。「印刷」の博物館の展示でデジタル化が進んでいるのは「印刷」のこれからの方向性を示しているようでおもしろいです。

 平日の昼間に訪れたためか一般の来館者よりも、企業の研修や学校見学の下見のために団体で訪れた方が多いように感じました。館内の一角で無料ワークショップをやっているようですが、その方たちで埋まっていたので参加できず。またの機会に。

 入館料が安いのに充実した博物館。常設展の展示をきちんとまとめた図録があったらぜひほしいですね(簡易のブックレットしかなかった)。

 

www.printing-museum.org